[游记]北海公园日语导游词北.

五龍亭（ごりゅうてい）

清代に、皇帝や皇后、臣下たちの釣りや観月用に造られた場所で、池に張り出した5つのあずま屋が石造りの橋でつながれた独特の姿です。

今、五龍亭の西側に来ております。ここは「小西天」という中国最大の観音堂です。面積は1200平方メートルです。これは清の乾隆帝が母親の還暦を祝って建てたものです。もとは観音像や五百羅漢像が納められていましたが、残念ながら、文化大革命中にすべて破壊されてしまいました。

静心斎（せいしんさい）

北海で最も美しいと言われる庭園で、面積は4700平方メートルあります。ここは庭園中の庭園と言われています。清の乾隆帝22年（1757年）に造られ、皇帝の遊楽、読書の場所で、別名乾隆小花園と呼ばれています。西太后は1888年に中南海から池沿いにここまでミニ鉄道を敷き、夏には中南海から人力のミニ列車に乗って、静心斎に来て、食事をとっていたと言われます。1900年の義和団事件の際、八ヵ国連合軍に参加した日本軍はここに司令部を設け、略奪したといわれています。また、ラストエンペラーの溥儀は、中華人民共和国の戦犯とされましたが、釈放後、ここで半生の回顧録を書いていました。

天王殿（てんのうでん）

では、ご覧になってください。こちらの建物は色が特別でしょう。この中殿の大慈真如宝殿（だいじしんにょほうでん）は明代の建物で、楠を用い、朱は塗っていません。朱と緑、藍、黄の原色を駆使した建物の多い北京城内では珍しいものです。

鉄影壁（てつえいへき）

九龍壁の南東にある錆色をした壁で、そのため、鉄影壁と呼ばれていますが、実は紅色（べにいろ）の火山岩製です。北京では珍しい元の時代の数少ないレリーフです。

九龍壁（きゅうりゅうへき）

この公園の一番の見どころは、九龍壁です。9匹の龍が彫られた、大きく、色鮮やかな壁です。故宮や山西省大同市にも、同じようなのものがあります。

北海に来たなら、必ず九龍壁を見て頂きたいのです。彩色瑠璃瓦（るりがわら）で作られた九龍壁は、小型ではありますが、色彩が実に素晴らしいです。中国の皇帝は「真龍天子」と自らを称し、また「九」が中国では伝統的に「最大、永遠」ということを意味するものであったため、「九」は、最大の陽数であり、皇帝の尊さを表したものでもあります。左から3匹目の龍の腹部に木片がはめ込まれています。これは作業中の職人の不注意でこの部分の瑠璃片を壊してしまったため、彫刻した木片に色を塗り代用し、今ではその色が剥げ落ちて現在のような形で残っています。「九龍壁」は最高権力のシンボルです。中国で皇帝は龍が大好きです。皇帝は龍を独占するために、牙が何本、爪が何本など、厳格な規格を定め、至高の龍をつくりあげました。そして、臣下には、この龍の私用を禁じました。

北海公園の九龍壁も再建されたもので、実は両面にそれぞれ9匹の龍がいて“十八龍壁”になっています。9匹の龍が施された壁では、清の乾隆帝が建造した北京の故宮、北海公園、明代に建造された山西の大同の3つが現存しています。また、明と清の両時代には、九と五は吉祥の数字として尊ばれ、九龍壁の中の龍、山、波濤、雲などが九と五の数で組み立てられています。日本の横浜中華街の九龍壁は、北海公園内にあるものを参考に、北京で製作したものです。その焼物——瑠璃の原料は北京特産の粘土と頁岩（けつがん）を用いて、約1200℃の温度で2回焼いたものです。全長11.58メートル、高さ1.87メートル、厚さ7～32センチメートルで、現物の約1/2の大きさで作られました。

現在中国に残された九龍壁は故宮、北海公園、そして大同の3つですが、この3つを比べると、大同のものがもっとも大きく、縦45.9メートル、横が8.0メートルもあります。北海公園、故宮のものは屋根の色などのせいか、茶色い感じなのに対して、大同のものは青い感じです。庭園などの建物が全般的に“茶色い”感じなので、大同のは新鮮な感じです。